事務局

東京大学大学院医学系研究科
生物統計情報学
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会長挨拶

第23回日本薬剤疫学会学術総会 会長小出 大介 (東京大学大学院医学系研究科
 生物統計情報学講座 特任教授)
 このたび2017年の第23回日本薬剤疫学会 学術総会の会長を拝命しました東京大学の小出大介です。本学会は、前身である日本薬剤疫学研究会として1995 年に発足して既に20年以上が経過し、これまで医薬品を取り巻く規制が大きく変わりました。また私のもう1つの専門であります医療情報学でも20年前には電子カルテはありませんでしたが、現在特に500床以上の大病院では、実に80%が電子カルテを導入している状況で、20年前に比べると隔世の感があります。
 このような情報システム化の波を受けて、薬剤疫学の研究も大きく様変わりし、今や薬剤疫学研究に利用可能なデータベース(DB)は着実に増えており、また無作為化比較臨床試験ではわからなかった事項や、臨床試験を実施するには倫理的に問題があって実施できないような事項に対して、これらDBによってリアルワールドのデータとして瞬時に解析できる時代にもなっています。特にMID-NETは、いよいよ来年の2018年度から本稼働として、製造販売後調査等に利用可能となり、GPSP省令も改正されるとのことです。
 まさにそのような医薬品等の安全対策の大転換期の直前である2017年11月18日(土)-19日(日)に東京大学の本郷にて日本薬剤疫学会の総会を開催いたします。メインテーマは、「薬剤疫学 過去・現在・未来 -From Big Data to Knowledge-」としまして、薬剤疫学に関連した歴史を振り返るとともに、最先端の知見と最新の情報について提供、討論し、薬剤疫学のさらなる発展に貢献したいと考えております。
 つきましては日本薬剤疫学会の第23回学術総会に多くの方々の御参加と御支援を頂きたく、何卒よろしくお願い申し上げます。